会議の文字起こしを調べると、海外製のOtter.aiがよく名前に挙がります。気になるのは、日本語の会議で使えるのか、無料でどこまで試せるのか、の2点でしょう。

Otterの公式発表と料金ページの比較表を読み、無料プラン(Basic)の上限と有料プランの月払い・年払いの料金を確かめました。日本語で使われることの多いNottaとも並べています。

結論:日本語に対応。無料で試すなら1回30分まで

Otter.aiとNottaの選び方。1回30分以内の会議を月に数回試すならOtterの無料プラン。1回の会議が30分を超え90分以内ならOtter Pro(米ドル建て)。90分を超える会議を記録するならOtter BusinessかNottaプレミアム。円建て・税込で払いたいならNotta
Otter.aiとNottaの選び方。1回30分以内の会議を月に数回試すならOtterの無料プラン。1回の会議が30分を超え90分以内ならOtter Pro(米ドル建て)。90分を超える会議を記録するならOtter BusinessかNottaプレミアム。円建て・税込で払いたいならNotta

Otterは2025年11月4日(米国時間)のプレスリリースで、日本語のリアルタイム文字起こしを加えたと発表しました。発表によると、日本語はデスクトップとスマホ(iPhone・Android)のアプリで使え、対面の会議にも、Zoom・Microsoft Teams・Google Meetのオンライン会議にも対応します。AIチャットへの質問も日本語でできます。

料金ページの比較表にも「AI transcription in English, Spanish, French, German, Japanese, and Chinese」とあり、対応言語に日本語が入っています。

一方で、日本語の認識精度を数字で示した公式の資料は見つかりませんでした。発表文にあるのは「unparalleled accuracy」という自社の説明だけで、測り方は書かれていません。専門用語や話者の多い会議でどこまで正確かは、無料枠で自分の録音を通して確かめるのが早道です。

Otterの無料プラン(Basic)でできること

比較表の数字を、無料のBasicと有料のProで並べました。

項目Basic(無料)Pro
1回の会話の上限30分90分
会議・録音の文字起こし月300分月1,200分
ファイルの取り込み通算3件月10件
会話の履歴新しい25件無制限
AIチャットへの質問月20回(1会話3回)月50回
単語登録5語100名前+100語
書き出しmp3、txtmp3、txt、pdf、docx、srt

分数の上限には「Shared pool across all transcription types」という注記があります。会議の文字起こしと、取り込んだファイルの文字起こしは同じ枠から引かれます。

いちばん効いてくるのは1回あたりの上限です。社内の定例が1時間なら、無料のBasicでは後半の30分が文字になりません。録音済みのファイルを後から読み込む使い方も、3件で打ち止めです。

履歴にも注意がいります。新しいほうから25件しか残らないため、週に何本も記録すると古い会議から順に見られなくなります。

オンライン会議では、Otterが会議に参加してメモを書き、共有までします。Zoom・Teams・Meetが中心の職場なら、まずこの使い方で試せます。

有料プランの料金:Proは月払いと年払いで約2倍違う

Otterの料金ページは「Prices in USD」と書かれた米ドル建てで、月払い(Monthly)と年払い(Annual)を切り替えて表示します。年払いの側には「save 51%」と出ています。

よく見かける「Pro 8.33ドル」「Business 19.99ドル」は、年払いを選んだときの1か月あたりの額です。月払いに切り替えると、Proは1人月16.99ドル、Businessは1人月30ドルになります。Businessの月払いには「20% off for 3 months」という表示があり、最初の3か月は24ドルです。

年払いの8.33ドルを12か月分にすると、約100ドルを前払いする計算です。まず1〜2か月だけ試したいなら月払い、1年使うと決めているなら年払い、という分け方になります。

円での支払額は、カード会社の為替レートで変わります。支払いはクレジットカードとデビットカードのほか、App StoreとGoogle Playのアプリ内課金にも対応しています。

円建てで比べたいなら、Nottaのほうがわかりやすいはずです。料金ページには「表示価格は全て税込価格です。」とあります。

項目Otter ProNotta プレミアム
料金の通貨米ドル円(税込)
月払いの月額16.99ドル1,980円
年払いの月あたり8.33ドル1,185円
年払いの払い方1年分を前払い14,220円を一括
1回の上限90分5時間
文字起こしの分数月1,200分月1,800分
ファイルの取り込み月10件月100個

無料プランどうしで比べると

無料プランと有料プランの1回の上限。Nottaフリーは3分、Otter Basicは30分、Otter Proは90分、Nottaプレミアムは5時間(300分)
無料プランと有料プランの1回の上限。Nottaフリーは3分、Otter Basicは30分、Otter Proは90分、Nottaプレミアムは5時間(300分)
項目Otter BasicNotta フリー
1回の上限30分3分
月の合計300分120分
ファイルの取り込み通算3件月50個

Nottaの無料プランは1回3分までです。会議を丸ごと残すというより、画面や操作感を確かめる用途に向いています。そのかわり、ファイルの取り込みは月50個まで使えます。

30分ほどの打ち合わせなら、Otterの無料プランで月に何回か記録できます。とはいえ、1時間の定例を毎週残すにはどちらの無料枠も足りず、そこから先は有料プランの出番です。

まとめ

日本語の会議でOtterを試すだけなら、無料のBasicで足ります。短めの打ち合わせを何本か通してみて、自分たちの話し方や用語がどこまで正しく文字になるかを見てから決めると、無駄な出費になりません。

1時間を超える会議を毎週記録するなら、有料プランを選ぶ段階です。米ドル建てのOtter Pro(1回90分、月払い16.99ドル)か、円建て・税込のNottaプレミアム(1回5時間、月払い1,980円)か。会議の長さと、円で払いたいかどうかで決めると迷いません。